「公立中学に行って、悪いグループと繋がることが不安なんやね~。
だから、そういう人たちがいない中学に行きたいと思ったんだね~」
と、私が話すと、さやは、
「実は、これ、ママに話してなかったんだけど・・・」と、詰まり気味に話しだしました。
「実はね、いままでは、私、1年の時からずっと、いっつも昼休みは外で遊んでたでしょう。
でもね、最近、昼休み、一人なんよ。
去年の10月くらいかな~、
それまで遊んでいたグループには、その悪いM君も入ってたんだ~
4年生も同じクラスで仲良くしてたから、そのまま仲良くしてて~。
でも、夏ごろから、M君たち、6年とかの悪い仲間と一緒にいるようになって
悪さが目立ってきた。でも、女の子には優しいからなんか別に違和感なくて。。。
で、そうしてるうちに・・・10月くらいから、私たちグループ以外の子たちが、
みんなM君から離れて、話もしないようにし出したんよ。
そうしているうちに、私も、みんなに離されてしまってね。
特に仲が良かったTちゃんやHちゃんたちとも遊べなくなったんよ。
でね、私、12月に、M君グループから離れることにしたと。
一緒にいた仲良いMちゃんにも声かけたけど、聞き入れてくれんでね。
で、その時から私一人なんよ。
でね、この間、(朝一緒に登校している)Tちゃんに、
「私、M君たちと縁切ったけん。いつでも遊べるけん。」って言ったら、
「Mちゃんどうすると?」と言われて、
「言ったけど聞いてくれんかったけん。」と話したら、Tちゃんが
「そう~。さや、いつもM君たちと遊ぶ約束があると思って誘わんかったとよ~」と言われた。
昼休みに一人でおるとね、いろいろな声が聞こえてくるとよ、
目を閉じてみるとね、面白いことも嫌なこともよく聞こえる。
私の事も、「さや、またMと話よったよ」とか聞こえとったし。
そんなふうで、見えてきたっていうか、ね。
自分がしたことやけん仕方ないけど、とにかくMグループからは離れることにした。
ほんと、ママには話してなかったことやけどね^^。 」
と、涙を流しながら話してくれました。
「そっかあ、それは寂しい思いしたね~。つらかったね~。」
というと静かにうなづいてました。
毎日毎日、外に出っぱなしで、
楽しそうに遊んでると思ってたから、何も心配してなかったです。
でも、こんなことが起こるんですね。
さやも、途中で、ここにいることはおかしいなって、わかっていたんだと思うんです。
でも、そのグループを離れられなかった原因がもう一つあることわかってます。
前から想いを寄せてた男の子がそのグループにいたからです。
だから、最後の最後まで一緒にいて、
悩んで悩んで、諦めたんだと思います。
さやは、去年の秋、突然おでこいっぱいにニキビができて、
症状がどんどん悪化して止まらなかったんです。
皮膚科に行くと、「思春期ニキビですね~」と言われました。
最近、そのニキビも症状が治まり、キレイな肌が見えてきました。
いろんなSOSが出ていたのに、親として気づけなかった、見抜けなかった私が情けなくなります。
でも、こうして、ひとつ乗り越えようとしている娘を、とにかく応援して、
ホームである家庭を、安心できる場所として整えてあげていたいと強く思います。
そうして、前のようにたくさんの友達と、毎日楽しく遊ぶ日々が戻ることを祈ります。
1月8日の今年はじめの登校日。身体のあちこちが痛くて、学校を休みました。
影響してたのですね。
最近はというと、毎日毎日放課後は遊んでいます。
聞いてみると、「Hさんなら遊んでくれそうだから声かけてみた!
グループにいたOちゃんにも説得して縁切らせた。今日はOちゃん遊んだ!」
と、楽しそう♪
家ではダンスを踊りまくったり、ピアノ練習に集中したり。
自分の好きに時間を過ごしてリフレッシュしてくれてるのかな~と感じています。
元気に見えるけど、心はどうなのかな。
様子をみていかなくちゃですね。
毎晩、眠ったさやのニキビが治りかけのおでこをなでながら「ごめんね~」と言ってしまいます。
でも、「大好きだよ。味方だからね~」と声かけます。
そんなことぐらいしかできないけど、見守るしかできないけど。。。
おわり。