前回のつづきです。
娘と「差別」について話していると、
自分が小学生の時、道徳の時間を思い出しました。
学校では正しいことを教わります。
これはとても大事なこと。
でも、人と人との間はとても複雑で
いつも教科書どおりにはいかないもの。
そんなこと、娘は成長過程で体験し考えていくものだろう。
親として出来ることは、
正しいことを正しいこととして伝えるだけではなく、
親であっても人間であり、
間違いを反省しながら生きていることを
正直に伝えていきたいと思います。
「差別」というにはちょっと違うものですが、
私には、忘れられない恥ずかしい過去があります。
そうは、私が就職したばかりの頃のことです。
取引先の男性(50代の方)で、建築現場監督をされていた方が、
当時私が勤務していた会社によく出入りされていました。
若い社員にいつも声をかけてくださり、
楽しい話をしてくれたり、時にはおやつのお土産を下さったり、
社内では話せないような相談にのってくれました。
そんなとても温かいお父さんのような方。
ある日、私は、受付で、その方から、「これ現場の鍵、返すね。」と言って、
キーホルダーのついた鍵を渡されました。
「はーい!」と言って、手を出したその時、
その方の、色黒で肉厚で土やら油やら何やらがこびりついた手を見て、
私は、自分の手をぱっと引っ込めてしまったんです。。。
とっさに「わぁぁぁぁぁぁぁ!!なんてこと!!」と心で思ったときには時遅し。
その方は、私に、「ごめんごめん汚れてて~^^」と笑って、鍵を机に置いて帰っていきました。
そのことは、もう10年以上も忘れられずにいます。
何かにつけ、恥ずかしいことをした自分を思い出すのです。
私にとってはとても恥ずかしい過去。
いまだに、「なぜ手をひっこめたのだろう」と考えることがありますね。
娘にも、このことを話してみたいと思います。
続きはまた。
Smile^^。